加藤機業場と白山工房

 旧牛首村で織られている「牛首紬」の工場は2軒。加藤機業場と白山工房があります。

 大門屋が扱う加藤機業場の牛首紬は、すべて白生地です。繭から糸を引き、撚糸・機織りまで、全ての工程を一つの工場の中で、一貫して手作業で作っています。ですから年間生産反数は約150反です。

 白山工房では、先に糸を染めて織った物や、機械糸を使用し自動織機で作られる牛首紬もありますので、年間生産反数は多いです。

 

 加藤機業場は「伝統を変えないこと」に尽くし、白山工房では近代化を進め、向かう方は正反対です。

 

 平成28年6月21日、老舗の呉服問屋・(株)大野録(京都)が、民事再生法の適用申請を行い、保全命令を受けました。

 この会社は、白山工房の牛首紬を一手に取り扱っており、信用情報会社の記事等には、そのことが大きく載せられています。ただし、記事には「石川県指定無形文化財・牛首紬を取扱い・・・」とあり、白山工房の名前は出ておりません

 加藤機業場の牛首紬は、白山工房のものとは異なり、(株)大野録とはまったく関係がございませんので、お知らせいたします

 併せて、今後、大量の倒産品が市場に流れることが懸念されますが、加藤機業場の牛首紬はたいへん希少な状況でまったく事情が違いますので、どうぞご承知くださいませ。

 加藤機業場は年間生産反数が約150反までに落ちましたが、今でも本物づくりにこだわり続けて、95歳を超える改石さんは、お母様から受け継いだ伝統の牛首紬を人生を掛けて変えることなく、もの凄い熱意をもって作り続けています。
 どうぞお客様の熱意で、白山に残る貴重な文化「加藤機業場の牛首紬」をご愛顧下さいますようお願いいたします。